2011.04.17 Sunday 20:32
新潟でも数日前に桜の開花宣言が出されました。
17日の新潟市近辺は雲ひとつない快晴。吸い込まれるような青空がうれしく、新発田市の城址公園に桜を見に出かけました。
息子にはまだ桜といってもピンとこないようで、いつもより人の多い公園に戸惑い気味の様子。魚のつかみ取りに足を止め、すれ違う人を興味深そうに見つめていました。。
新潟下越地方の名物「ぽっぽ焼き」を初めて食べさせたところ、黒砂糖の素朴な味はいたく気に入ったもよう。もう少し、もう少しと手を伸ばしていました。
お祭りなどイベントのときには必ず出店で売られているぽっぽ焼きは、新潟人にとって身近なものです。彼にとっても故郷の懐かしい味になることと思います。
日本でいろいろな出来事のあった今年の春は、特別な思いで桜を愛でました。
家族そろって穏やかに桜を見ることができる幸せを、ひときわかみしめた一日でした。
季節の便りauthor :
fukushima-p | - | -
2011.04.04 Monday 00:40
桜のたよりが聞かれるようになりました。
関西に住む友人が、家の近くの桜をホームページにアップしていて、そんな季節なのをすっかり忘れていたことに気付かされました。
新潟市近辺は、まだ時折寒い日があるものの、気温が上がっています。
娘を抱き、息子を連れて散歩に出ると、道ゆく人みんなが笑っています。
農作業の手を休めているおばさんも、庭の手入れをしているおじいさんも、犬の散歩の中学生も、みんな爽やかにあいさつをしてくれました。
北国に住んで10年余り。冬の寒さが厳しいほど、春の喜びが大きいことを知りました。
降り注ぐ太陽の日差しを浴びるだけで、私たちはすでに多くのものを与えられていると感じます。
桜前線が北国に届くのもあとわずか。すべての人が心穏やかに桜を愛でることができる日本であるように、切に祈ります。
季節の便りauthor :
fukushima-p | - | -
2011.02.23 Wednesday 20:39
新潟市近辺は急に気温が上がり、暖かい日が続いています。
きょうは下の子を家人に頼んで、息子を連れて近所を散歩しました。
息子が生まれたのは一昨年の9月。すぐに寒くなり、春は雪どけが遅く、あっという間に猛暑が来て、再び冬。というわけで、あまり外を散歩する機会がありませんでした。
自分の足で自在に歩けるようになった喜びもあってか、息子は歓声を上げながら、右へ左へ歩いたり走ったりしていました。
きょうは犬の散歩中の方もちらほら。威勢良く吠えられて息子はびくっとしながらも、立ち尽くして興味深そうにじっと見ていました。
昨年の今頃は「春よ来い」を口ずさんでいましたが、今年は春の訪れが早いのか、気分は「春が来た」です。
よく歩いた息子は暖房を切った部屋で、日差しを浴びながらいつもより長くお昼寝。
山も川も草も木も、一斉に春を謳歌しているような一日に、しみじみ春の幸せを感じました。
季節の便りauthor :
fukushima-p | - | -
2011.01.14 Friday 16:36
今朝、外出しようとすると、思いがけず雪が多く、車が埋まっていました。
あわてて除雪。妊婦にはちょうどよい運動でした。
新潟の雪はしめって重いと言われますが、今年は北海道を思わせるパウダースノーであることが多いように思います。それほど上空が冷え込んでいるのでしょうか。
去年もこの欄に書きましたが、きちんと雪かきがされ、いつも通りに出勤されていったご近所の様子をみると、雪国の人がこうして雪を受け入れて生活していることに、いつも感動します。当たり前、と言われるかもしれませんが、あきらめるでも嘆くでもなく、淡々と雪を受け入れて生きる姿が、自然とともに生きるということではないかと思います。
以前、画家の知人が、奄美大島に長期滞在しているときに、毎年台風で畑や家が被害に遭い、その度に再建する人々を見たことを話してくれました。「何回も同じ被害に遭うのに、やっぱりそこに同じように家を建てる。それが彼らの暮らしなんだ」と。
例は全く違いますが、これもまた自然とともに生きることだと感じます。
世の中がいろいろな意味で進歩、変化しても、雪国の人の暮らしは、そう多くは変わりません。整然と雪かきされた家々に、なぜか安心感を抱きます。
季節の便りauthor :
fukushima-p | - | -
2011.01.04 Tuesday 15:24
今日から仕事はじめのところも多いようで、ご近所でもいつも通りの出勤風景が見られました。
我が家は家人が居職で、365日同じように仕事をしているので、そもそも正月気分に浸るほどではありませんが、やはり世間がこうして動き出すと気分が引き締まります。
子供のころはあまりお正月が好きではありませんでした。
おそばを食べ、紅白を見て、お餅を焼いて・・・と一通り終えていとこたちが帰ると、テレビも面白く感じられず、暇を持て余していたように思います。年中無休の書店に行っては、家族から「正月からうろうろと徘徊しないように」と注意されていました。
そんなわけで、今も正月が終わって、引き続き新鮮な気持ちで迎える日常をとても爽やかに感じます。
残ったおせちは田作りをかき揚げに、黒豆は昨年から残っていた抹茶を混ぜてパウンドケーキにし、今日の夕飯はカレー。
2011年の普通の日常が始まりました。
季節の便りauthor :
fukushima-p | - | -
2011.01.01 Saturday 05:47
新年、おめでとうございます。
今年も元旦は、おせちとお雑煮で朝ごはんをいただきます。
家人が「毎日同じものを食べたくない。正月も普通の料理がいい」と言うので、
今年は量も種類もぐっと少なくし、従って詰め方も変則的になりました。
スタンダードに黒豆、田作り、なますなどのほか、今回はごま団子に挑戦。温度を間違えると爆発するので、低温でじっくり揚げました。
さらにからしレンコンも試作してみました。先日、熊本に関する記事を読んでいて食べてみたくなりました。物産展で見かけたことはありますが、実は食べたことがありません。みそを調味してパン粉とからしを加え、レンコンの穴につめて行きます。なかなか根気のいる作業でした。
衣にもからしを加え、さらにカレー粉を少し加えて黄色を強調しています。この手法はネットに出ていました。本来のものを食べたことがないので何ともいえませんが、少なくともこれはこれでおいしかったです。
形だけ、少しだけでもおせちを整えると、新年を迎える気持ちが華やぎます。
季節の便りauthor :
fukushima-p | - | -
2010.12.31 Friday 06:21
大みそかになりました。
今朝は朝ごはんに年越しそばをいただきました。
年越しそばを朝いただくのは、私の実家の習慣です。
実家では、朝そばを食べ、夜は混ぜごはんやお刺身になります。
子供のころ、大みそかの朝起きると、台所から父がよく「何そばを食べる?」と聞いてくれたものでした。そばがあまり好きでなかった私は、「うどんがいい。ラーメンないの?」などと言っていました。
家人の育った家庭では、大みそかの夕飯からおせちを食べ始め、紅白を見ながらおそばを食べます。
多分、どちらの家庭も、夕飯がおそばだけだとちょっと寂しいということなのだと思います。
今年の年越しそばは、家人の実家にならって、けんちんそばにしました。
こんぶとかつおで取っただし汁に、里芋、ニンジン、大根、ねぎなど具がたくさん入れて、イクラを乗せました。
両家庭のならわしを取り入れた我が家の大みそか。年越しは家族の歴史、家族の文化を感じる行事でもあります。
季節の便りauthor :
fukushima-p | - | -
2010.12.24 Friday 22:18
今夜はクリスマスイブです。
新潟市近郊では時折雪が舞い、寒い寒いイブとなりました。
イブと恋人たちが結び付けられ、イベントとして盛り上がるのは日本だけと言われますが、確かにクリスマス当日にはもう歳末の匂いがし始めるような感覚があります。我が家でも特に話し合うでもなく、クリスマスらしいごちそうを作り、ケーキを食べるのはなぜか、イブの日です。
学生時代には、イブの夜は混雑するファミリーレストランでサンタの服を着てバイト、就職してからは残業のあと、同僚と居酒屋に行くか、コンビニでケーキを買ってきて食べるか。思えばイブといっても、毎年慌ただしく過ごしてきました。
それが今年は子どもを囲み、大きなお腹でのんびりと過ごす夜。人生にはいろいろなことが起きます。
穏やかな幸せをかみしめていると、世界が平和であるように、世界中の人たちが幸せなクリスマスを迎えられるように、そんな思いがわいてきます。
敬虔さとは程遠くても、なぜかそんな思いを抱かせるのがクリスマスの力かもしれません。
季節の便りauthor :
fukushima-p | - | -
2010.12.14 Tuesday 22:06
師走に入ったと思ったらもうあっと言う間に12月も中旬です。
気ばかり焦って、あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ、と思うこのごろ。
以前は仕事でも、やることを全部書きだして順番にやっていましたが、現実に直視したくないこのごろは、思い付いた順にやり、できたこと、終わったことを数えるようにしています。
1カ月お世話になった歯医者は今日で治療が終了。親知らずの虫歯が痛み始めたときはどうなることかと思いましたが、小さい虫歯も治療してもらい、すっきりと新年も出産も迎えられます。
また今日は修理に出していた車が返ってきました。少し前にゴツンとやり、バンパーに少し傷が入っていました。運んできて下さった修理工場の方が非常にいい方々で、二人並んで一礼される姿がとても美しかったです。
ついでにスタッドレスタイヤにも交換してもらいました。
折しも新潟市近郊の明日の予報は雪。万事好都合と思って、暮れの一日を大事に過ごしたいと思います。
季節の便りauthor :
fukushima-p | - | -
2010.12.06 Monday 22:10
何となく気が進まず、取りかかるまで時間のかかること、といえば。
私の場合、領収書の整理に続いて、年賀状書きです。
ぽつぽつと届く欠礼はがきに焦りを募らせ、12月の声を聞くと、もう日々気になって仕方ありません。気付くとクリスマスになっていることもよくあり、最近はきょうこそ、と連日思いながら手をつけられずにいます。
最近はメールやインターネットのサービスを利用し、年賀状はパスという向きもあるようですが、やはり少数派のよう。年賀状は一切書きませんという人は、私の知人にもごくわずかです。
年賀状だけの付き合いの方もたくさんおられますが、それでも確かなつながりを感じ、その方々との思い出をさかのぼるのも正月の楽しみ。
いったん書き始めれば、この方はどんな1年だったのだろうと、昨年のはがきを取り出しながらいろいろと思いを巡らせます。
そんな意味で、はがきに書かれたメッセージ以上のやり取りがあるのが年賀状かもしれません。
明日こそは・・と決意を込めてこの文章を書いています。
季節の便りauthor :
fukushima-p | - | -