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新潟県新潟市・新発田市の印刷会社・(株)福島印刷のブログです。

自動車免許の思い出

最近、新潟市近辺で車を運転していると、よく「仮免許運転中」の札を下げた教習車を見かけます。運転者は心なしか、若い方々が多いようす。高校などを卒業した方々が免許取得に励む季節です。教習者の後ろをゆっくり走りながら、私自身が免許を取得した大学時代のことを思い出しました。
当時、通ったのは東京の自動車学校。ある段階までは順調に進みましたが、就職活動などで取り紛れ、しばらく足が遠のきました。期限切れ近くなってようやく重い腰を上げ、夏休みの宿題を9月1日の朝までやり続ける性格を呪いながら、頑張って通いました。
苦労したのが実は最後のペーパーテスト。設問は単純で丸暗記すればいいとよく言われますが、ひっかけではないかと難しく考えすぎたのか何なのか、何度受けても合格点に達しません。世の中の人は何でみんな簡単に免許を取れるのだろうと絶望的な気分になりました。
そしてようやく合格できたのは、何と期限切れ当日。今日受からなければ教習所にもう一度お金を払ってやり直し、という日でした。事情を知っていた係官がしみじみ「無事故を祈ってますよ」とおっしゃったのを、今も覚えています。
お陰様で、あれから十年余り無事故。私の場合は、免許証を見る度に、その重さを感じます。
日々つれづれ日記
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東京タワー

建設中の東京スカイツリーの高さが、先月末、東京タワーの333メートルを抜いたというニュースを聞きました。
多くの人がそうであるように、私も東京タワーにはあこがれに近い思いを抱いてきました。
まして私が生まれ育ったのは西日本。小学6年生のときに初めてその地を踏むまで、東京はあこがれの都会であり、東京タワーはその象徴でした。高校卒業後、6年余りを過ごしたときも、東京タワーを見ると、なぜかほっとした気分になり、上っても決して見えない故郷を、少々感傷的に思い出したものでした。
「日本で一番高い建物」の存在を何で知ったのかは覚えていませんが、ごく小さいころから鉄塔を見る度に「東京タワーだ!」と騒いでいた記憶があります。
新潟―東京は新幹線でわずか2時間。この地に育つ息子にとって、東京は日帰りで行ける手近な場所になるのでしょうか。それとも世界一の建物になる「スカイツリー」に、大都市へのあこがれを重ね抱くのでしょうか。
日々つれづれ日記
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切手シート

ある朝、私の机の上を見ていた家人が悲鳴に近い声をあげました。
「使っちゃったの!」
今年の年賀状が当たり、景品でもらった切手シートのことです。
切手シートの残骸を見つけた家人の声は驚きに満ちていました。
ものぐさな私の分まで、家人が「あたり」をチェックしてくれ、2枚の4等切手シートに交換。
私は手紙を書くことが多く、ちょうど切手を切らしていたので、迷うことなく新潟市内に住む知人へのはがきに使いました。今年に限ったことではなく、毎年、あたりのはがきをくれた人に報告かたがた春の便りを書くことがよくあります。
しかし家人にとっては、「貴重な記念切手だから取っておくと思ったのに」ということ。取っておいてどうするのか、と尋ねると「時々眺めてにやにやする」
家人が出かけた会合でこの話をしたところ、その場にいた5人の男性は全員「とっておく」、女性1人は「使うでしょ!」と言っていたそうです。
男性はロマンチスト、女性は現実主義。
結婚は異文化との出合い。
そんな思いが頭をめぐりました。
日々つれづれ日記
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友達の作り方

息子を連れて、図書館の読み聞かせの会に顔を出しました。
新潟近辺は快晴とあって、会場は親子連れでいっぱいに。
読み聞かせをして下さるボランティアの方によると、参加者は県外から結婚や転勤で移ってきた人が多いということでした。
なるほどそう言われれば、自治体主催の交流行事などでも、参加者には県外出身者が目立つような気がします。連れだって来る人は少なく、子供を挟んでぽつぽつと会話をするうちに、おずおずとお互いの連絡先を聞き、ほっとした表情を浮かべる人たちも。育児で子供と向き合う中で、孤独とまではいかなくても、つながりを求めている人は多いようです。
大人になり、学校や会社など一定の「枠」がないところでの人間関係づくりは、私も含めてお互いの距離感をがつかめず、ぎこちなさが伴うことも。これは育った時代のせいもあるのでしょうか。
今回参加していた子供は、赤ちゃんから2、3歳までさまざまでしたが、年長の子が赤ん坊の頭をそっとなでたり、赤ちゃん同士がじっと見つめあったりする光景も見受けられ、子供の世界があることを感じました。
そのままの心で互いに接する子供が、少し羨ましくもあります。
日々つれづれ日記
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時間の使い方

出産前に、育児中の友人に会うと、みんな決まって「いろいろやることがあって忙しく、一日があっという間」と言っていました。
そんなものかなあ、と当時は思っていましたが、今はその友人たちに謝って回りたい気分。
朝起きて、食事の支度や洗濯をし、合間に息子の相手をしていると、お昼が近付き離乳食の準備。我が家は家人が3食自宅で食べるので、お昼も作ります。午後になると、すぐ息子をお風呂へ入れる時間に。また食事の支度をして・・といった具合。
自由になる時間はありますが、もっと本を読む時間がほしい、と自分の生活を点検して、昼間パソコンを使う時間を思い切って減らしました。今まではついパソコンを開くと、調べ物をしたり、ニュースをチェックしたりして時間が過ぎていたからです。これで思いがけず、時間ができました。
息子を寝かしつける都合上、一日の終わりが早い時間帯に決まっているのも、日中が忙しくなってしまう一因ですが、その分、隙間の時間を有効に使いたいという気持ちが働きます。
ただスケジュール管理をすればいいというわけでもないのが、家庭生活の難しいところ。構ってほしそうな息子の顔をみると、もっと遊んでやりたい気持ちも湧き、時間との追いかけっこは続きそうです。
日々つれづれ日記
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置き薬

この冬からいわゆる「置き薬」を利用しています。
1月の大雪の日に、営業の方が訪ねてこられ、雪まみれであまりにお気の毒だったのでついお願いすることにしたのですが、天気が悪いことも多く、乳児連れの外出の大変さを考えると、万一の備えにしておいてよかったな、と思っています。
薬と言えば、「富山の薬売り」が有名ですが、我が家でお願いしているところも新潟のお隣、富山本社の売薬会社さんのもの。
発祥は江戸時代だそうですが、必要な時にまず使って後で清算する「先用後利」の理念はよく考えられたものだなあと感心します。
私の実家にも置き薬がありましたが、子供のころはどういうシステムなのか全く理解できなかったので、勝手に甘いシロップをたくさん飲んで後に高額な支払いが必要となり、母親に勝手に飲まないように!と厳命されたものでした。
今はドラッグストアの普及や後継者不足など、課題も多い業界だと聞きますが、利用者との信頼の上に成り立っているこうした形態は、極めて日本人的で好ましく思えます。
アジアの他国でも、病院が遠隔地にある地域を中心に、配置販売を普及させる取り組みがあるそうで、こちらの行く末も注目しています。
日々つれづれ日記
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スカイプのある生活

新潟市から千キロほど離れた実家と自宅でスカイプが使えるようにして、1年ほどになります。
スカイプとはインターネットを経由して、無料で音声・ビデオ通話できるもの。
離れていてそうそう帰省できないというので、息子が生まれるのを前に設定しました。
関西在住の姉も利用するようになり、最近は週に一回ペースで離れた家族の顔を見ています。
手紙、メールもよいですが、顔を見て話せるというのはお互いに安心感があります。
当の息子は最初は画面から聞こえてくる声に、テレビとはまた違ったものを感じるのか、じっと声の出所を見据えていましてが、最近は笑ったり、騒いだり、いつも通りにふるまうようになりました。
そのさりげない日常の様子を届けられるのがまたうれしいもの。そのうちにしゃべり始めた息子が画面に語りかける日が楽しみです。
日々つれづれ日記
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テレビのない生活

テレビを見なくなってしばらく経ちます。
もともと暇つぶしにドラマやドキュメンタリーを見る以外は、ニュースしか見ていませんでした。NHKニュースを朝、昼、夕方、夜と必ず見るのが習慣でしたが、赤ん坊には3歳ぐらいまでテレビを見せない方が、言葉や情緒の発達という面でよい、ということで、テレビ自体つけなくなりました。
ほとんど習慣のようにニュースだけはチェックしていたので、多少物足りなさを感じたこともありましたが、考えてみると、テレビというのは有無を言わせず情報が飛び込んでくるもの。痛ましいニュース、残酷な事件など知りたくなくても詳細に知らされることもあり、今は却って快適に時間を過ごせています。
若いころは、人間や世の中の醜さ、不条理さを吸収することも強さだと思っていて、遮二無二情報を求めたこともありましたが、今はそれよりも人生の明るさを心に刻みたいと思うようになりました。
テレビのない生活になってみると、テレビで急いで、慌てて知らなくてはならないニュースなど何一つないことに気付き、ゆっくりと生きている気持ちになります。
特に新潟のローカルニュースが知りたくて、たまに見ることもありますが、たいていは夜、寝る前の少しの時間に読む新聞で十分。テレビのない生活は息子がもたらしてくれた思わぬ副産物でした。
日々つれづれ日記
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本の楽しみ

幼児向けの絵本のパンフレットを見ていたら、懐かしい本が何冊か載っていて思わず歓声をあげました。
「ぼくは王さま」は、ちょっとわがままで卵とチョコレートの好きな王様が主人公。注射が嫌いで甘い飲み薬しか飲めなかったり、うそがしまっておける宝石箱を持っていたり、子供を惹きつける要素が盛りだくさんです。
「大どろぼうホッツェンプロッツ」は、間抜けでお人よしの泥棒が登場。泥棒に狙われるおばあさんが、ザワークラウトとソーセージを作っているシーンが印象的です。ザワークラウトってどんな食べ物なんだろう、と抱いたあこがれは忘れることなく、以前も新潟市のビヤホールでザワークラウトをメニューに見つけたときは、思わず注文してしまいました。私の場合、本の記憶は食と結びついていることが多いようです。
ほかに本の記憶といえば、母親に買ってもらった「がんくつ王」。本屋さんの棚にこの本を見つけた母親が「これが大好きだったの」と興奮気味に語り、買ってくれたことをよく覚えています。
ストーリーとともに、童話が伝える勧善懲悪やすべての生き物を擬人化してとらえる感覚は、大人になっても消えることはありません。息子と一緒に本を選び、読む日が楽しみです。
日々つれづれ日記
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coba

男子フィギュアスケートの高橋大輔選手が銅メダルを獲得しました。
最近あまりテレビをつけていないので、演技の様子を映像で見ていないのですが、楽曲に選んだのがcobaさんの「eye」だと知り、思わずうれしくなりました。
cobaさんは世界的なアコーディオンアーティスト。
高校時代にラジオでその存在を知り、3枚目のCDだった「雪のアトリーチェ」を買いました。当時はまだ本名で活動されていたころ。市内で一番大きい楽器店にCDを注文し、わくわくしながら届くのを待っていた思い出があります。
アコーディオンってこんな演奏ができるのかーと衝撃を受け、冬になると今でも聴きたくなる一枚です。
当時はインターネットもなく、雑誌でコンサートのチケット情報を調べては、行けないものかと画策したものでした。
アコーディオンという比較的マイナーな楽器を、アカデミックに学ぶ場の少ないころに習得し、ポップミュージックの中に厳然とひとつのジャンルを確立したcobaさん。
一人で道を切り開いてきたその姿には、いつも勇気をもらいます。
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