2011.03.17 Thursday 23:46
地震の起きる少し前、娘の誕生に際した内祝いを注文していました。
お祝いをいただいた方に被災地の方やそちらに縁のある方はおられませんでしたが、一部は地震後に届き、後ろめたい思いがしました。感謝はもちろん伝えたいのですが、正直なところ、こんなときに少しタイミングが悪いように思っていました。
しかしある新潟の食品メーカーさんから、発送日の連絡とともに「お代金の○割は被災地へ募金させていただきます」というメールが来て、少し心が救われたようにありがたく思いました。このメーカーさんは、最初にやり取りをしたときも娘の名に「天使のお名前ですね。私までうれしくなりました」と担当の方がメッセージを寄せてくださり、温かい対応でした。
最近、節電はもちろんのこと、いつもより質素な食生活を心掛けているという声を、周囲によく聞きます。
おかずを少なくしても、その分被災地に届くわけではありませんが、それでもそれによって、少しでも痛みを分かち合いたいという思いです。
被災地への祈りに似た思いを、だれもがみんな抱いています。
2011.03.15 Tuesday 23:23
このブログにはできるだけ日常の中で見つけた明るい出来事をつづりたいと思っていますが、未曾有の大地震を前に手が止まっていました。
被災にあわれた方に心よりお見舞い申し上げ、お亡くなりになった方のご冥福をお祈りします。
東北電力が計画停電に踏み切ることになり、新潟市近郊も明日停電する予定です。
冷え込むようですが、今はただ、何か協力できることがあることを、ありがたく思います。
こうした状況になり、日常の中に節電の余地がまだまだあったことを痛感させられました。
多少の不便があったとしても、家族が一緒にいられることの幸せをかみしめつつ、できることをしていきたいと思います。
2011.03.10 Thursday 15:19
家を建てることになり、地鎮祭を行いました。
新潟市近郊は再びの雪。
工務店の方がテントを用意してくださり、海山のもの、お神酒などをお供えしました。
地鎮祭を省略する人も時々はいるようですが、信仰心のあるなしにかかわらず、欠かせない儀式として定着しているように思います。
施主も、工事に携わる人もみな心をひとつにして神様に工事の安全を祈る姿は、厳粛で爽やかな気分になります。盛り土に注がれるお酒を見ながら、そこにもここにも神様はいる、という考え方が極めて日本的なように思いました。
神事を終えるころには、青空が広がり、春の兆しを感じました。
名残の雪が溶ければ、工事が始まります。
2011.03.01 Tuesday 16:05
洗濯機を買い換えました。
これまで使っていたのは、私が10年近く前に買ったもの。
当然独身仕様で容量も少なく、水も電気も大量に使うタイプ。
別売りのポンプを買って、風呂水を利用してはいましたが、家族が一人増えてからは毎日2回、3回、4回の洗濯で、光熱費の請求に戦々恐々とする状態となっていました。
購入した洗濯機はすすぎまで風呂水を使えます。
こんなには無理だろうと思いながら大量の洗濯物を投入しても、まだまだ余裕の大容量に、毎日の洗濯が楽しくなっています。
最近は、エコが売り物の家電が増えました。
人が「エコ」に関心を持つ入口は、むしろエコノミー=経済的な問題であることが多いかもしれませんが、それでも家電量販店に踊る「エコ」の文字に、嫌でも地球環境を思わずにはいられないように思います。10年前には考えられなかった事態です。
地球環境問題へのアプローチが、前向きかつ現実的に増えてきているーというと大げさでしょうか。
2011.02.25 Friday 21:22
町内会費を集めるために、ご近所をまわりました。
回り持ちの組長の仕事のひとつです。
一般的に給料日となっていることの多いこの時期の2日間に集めることにし、お願いの紙を各戸へ入れておいたのですが、一週間ほど前からちょっとした憂鬱でした。
町内会費は一般的に決して安いとは思われない○○円。
気の進まない人がいたり、あるいは留守が重なったりするのでは・・と思っていたのです。
ところが、実際はほとんどのお宅で玄関にすでに封筒にお金を入れて用意してくださり、向こうから持参してくださったり、留守番のお子さんが預かっていて手渡してくれたお宅も。
新潟市近辺は寒の戻りでぐっと冷え込んだ夜でしたが、訪ねたお宅のどこでも温かい気遣いに接し、心が温まりました。
家々の明かりが、ことさらに温かく思えた夜でした。
2011.02.16 Wednesday 12:05
住んでいる町内の組長(班長)をすることになりました。半年の任期です。
通常は、回覧を管理したり、配布物をポスティングしたり、町内会費を集めたり、といったことが中心だということでした。
今住んでいる町内は古くからの世帯もありますが、多くはいわゆる新興住宅。続々と新しい家ができています。
そのためか、先日町内の集まりに行った際には、「どんどん家が建ち、組内の世帯が増えて、仕事が増えている」とか「気付くと入居しているのでタイムリーに把握しきれない」などといった意見が出ていました。
回覧をあらためて見てみると、こんな名前の方々がお住まいだったのか、とあらためて気づきます。散歩のときなど、何軒かは目にすることはあっても、子供さんが何人おられるかわからないお宅もあります。
それが配り物にまわると、思いがけず明るい笑顔に出会い、とてもうれしくなります。
顔のみえるお付き合い、人とのふれあいは、人間がもっとも本質的なところで求めているものかもしれません。
2011.01.26 Wednesday 00:26
先日、新潟市のお隣、新発田市の駅前を散歩する機会がありました。
待ち合わせまでしばらく時間があり、天気のよい日だったので、アーケードを歩くことにしました。今年は大雪ですが、屋根つきの商店街なので、足元は妊婦にも安全です。
新発田のアーケードは、初めて車で通ったとき、「長い!広い!」という印象を持ちました。商店街がシャッター通りとなって、中心街の活性化が課題となっている地域はあちらこちらにありますが、その中でも比較的元気だというイメージがあります。
地元の主婦向けと思われる洋服店、小路を入ったところにあるお団子屋さん、てんぷらやさん、手芸店。それぞれに課題はあるのかもしれませんが、地域の人たちに確実に愛されている感があります。
強いて言うなら、もう少しお土産品を置いた店があれば、といつも思います。
絵葉書や名物の置いてある店が、駅からの徒歩圏内に極めて少ないからです。
先日の記事にも少し書きましたが、街は歩いてもらうことが活性化の一歩になるように思います。その意味で新発田は、駅からそのままアーケードに続く地の利が生かせそうです。
2011.01.22 Saturday 23:23
新しくまな板を買いました。
結婚してからずっと、プラスチックの薄いまな板を使っていました。
衛生的な観点からはいいのですが、やはり使い捨てがしっくり来ず、木のまな板を削って長く使いたいと思うようになりました。
商品リサーチが得意な家人に相談すると、お勧めは「イチョウの木」だそうで、ネット通販で購入しました。
イチョウの木には適度な油分があるのがよいそうです。
届いたまな板は、ぴっちりと包装されていても木の香りが漂い、息子の鼻に近づけると、「わ〜」というような驚きの表情をしていました。
知人の中には、結婚以来30年近く、削り直しを重ねて同じまな板を使っておられる方がいます。
カビが生えないように、使用後は塩で洗ってよく乾燥させないといけませんが、私も大事に使って、料理の相棒として活躍してもらいたいと思います。
今回買ったものは、福井県の工芸品。一体、どんな景色を見ていたイチョウの木なのでしょうか。
厚さは約3センチで、送料だけで削り直しもしてもらえます。
そんなサービスも、売っている方々も商品に愛着をお持ちのように感じられ、とても好ましく感じています。
2011.01.20 Thursday 19:25
今年も新潟ジャズストリートの季節になりました。
毎年1月と7月に新潟市中心部で行われるジャズイベントです。
この欄でも何度か触れたことがありますが、港町新潟はジャズの街。
外向けにももっとアピールすれば、新潟のイメージの幅が広がってくるのではないかと常々思っています。
このイベントは1000円のフリーパスチケットで、各会場に入場できるもの。コンサートと呼ぶには、もっと気軽で非常に参加しやすいイベントです。
以前北海道で、スペインの立ち飲み居酒屋「バル」にならい、各飲食店が用意したピンチョス(つまみ)とドリンクを飲んで回るイベントに何度か参加したことがあります。自由に街をめぐりながら、ふらりと参加店に入る楽しさは、きっと共通しているものと思います。
徒歩中心に街をめぐると、不思議に愛情が湧いてきます。
寒い寒い新潟ですが、当日の人々の熱気を思うと、ちょっとうれしくなります。
2010.12.28 Tuesday 00:50
お腹の子に宛てて、手紙を書きました。
お腹に宿ってからこれまでの家族の気持ちや暮らし、決めている名前の由来をつづりました。手紙は封をして、将来、子供が15歳か18歳、あるいは20歳になったときに渡そうと思っています。
胎教の一種で勧められているのを何かの本で読み、長男のときもちょうど9カ月のころに書きました。
書いていると、あらためて対面が近付いていることを感じます。
将来、子供が読んだときに、自分がたくさんの愛と祝福を受けて生まれてきたことを確認してくれればーと思っています。それと同時に、記すことにより、子供が生まれる喜びを自分で忘れないようにするためでもあります。
ところで、長男への手紙はどこに置いたのかうっかり忘れ、青くなって探しました。幸いすぐ見つかったので、今回書いた手紙と一緒に、ものの管理をきちんとしている家人に委ねました。
子供が封をあけるころ、家族はどんな暮らしをし、世の中はどう変わっているでしょうか。いわば、埋めないタイムカプセルです。
どんな状況であっても、自分で幸せを探して生きられる人間に育っていてほしいと思います。