ブログTOPに戻る

新潟県新潟市・新発田市の印刷会社・(株)福島印刷のブログです。
<< お盆 | TOP | 期日前投票 >>

病院コミュニティ

知人が新潟市の病院に入院しているので、時々お見舞いに行っています。
中規模の総合病院ですが、通ううちに、看護師さんらスタッフはもちろん、同じフロアの入院患者の方、何人かともあいさつを交わすようになりました。
病院の中でのコミュニケーションは、山登りでのそれに似ているもの、というと言い過ぎでしょうか。一種特別なコミュニティのように思います。
ハイキングなどに行くと、登山道ですれ違う他人同士が「こんにちは」などと挨拶を自然に交わしますよね。病院にはあの雰囲気と同じものを感じるのです。
山登りの場合は、下界を離れた特別な空間で、登っている者同士の不思議な連帯感が、あのすれ違いざまのあいさつにつながっているのだと思います。
そう考えると、病院の場合は、出産した人やその関係者など一部を除き、患者も見舞い客も、差はあれど痛みを背負っている人が集まる場所であることが、お互いのつながりや人に対する優しさを生んでいるのでしょうか。
先日、入院した知人と、この病院の廊下を歩いていると、両足にギプスをはめた松葉杖の男性が、さわやかに「お世話になりました。お大事にね」と笑って退院していきました。毎日リハビリで廊下を何往復もしていた人でした。何人かの入院患者の方が温かい言葉をかけ、笑顔で見送っていました。
見送る人は心から回復を祝い、去る人も感謝の言葉を口にして別れを告げる。
お互いの素性を詳しく知ることのない者同士のコミュニケーションゆえに、本物の心の通い合いがあるような気がします。
日々つれづれ日記
author : fukushima-p | - | -